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名勝「月ケ瀬梅林」を日本遺産申請 期待寄せる地域住民ら


 

奈良市の月ヶ瀬梅林

奈良市は、1万本を超える梅が織りなす絶景で知られる国名勝「月ケ瀬梅林」を日本遺産に認定するよう文化庁に申請した。梅林を保存・活用しようと、地元住民らが中心となって準備を進め、市が1月23日に申請。5月ごろに結果が出る予定だ。月ケ瀬観光協会長の道上久司さん(62)は「月ケ瀬には『烏梅』や『奈良晒』など、ここにしかない日本の文化がある。日本遺産としてたくさんの人に魅力を発信できれば」と話している。
 月ケ瀬梅林は、名張川沿いに東西4㌔にわたって広がり、3月ごろには約100種もの梅の花が楽しめる。日本遺産は地域の歴史や特色を一つのストーリーとして文化庁が認定する制度で、文化や伝統に絡めていかに魅力を伝えられるかが重要となる。
 観光協会によると、梅林の起源は、元久2(1205)年に真福寺境内に天神社を建立した際、菅原道真が好んだ梅を植えたことが始まりと伝えられており、梅の推定樹齢から少なくとも600年以上前にさかのぼることが分かっている。その後、梅の実から作る染料「烏梅」の産地として栄え、最盛期の江戸時代後期には10万本の梅が山を覆い尽くしていたという。
 明治時代になると、外国から入ってきた化学染料によって烏梅の需要は激減。茶畑への転作や炭の材料として梅の木が切り出され、梅林の規模は急速に縮小していった。さらに昭和年代には、梅林の北に位置する高山ダム(京都府南山城村)の建設に伴い、3800本が水没の危機に。高所への移植で辛くも難を逃れ、現在は地域ぐるみで毎年100本の植樹を行い、梅林の維持に努めている。
 奈良市と月ケ瀬観光協会などは昨年9月、日本遺産申請に向け「市月ケ瀬日本遺産推進協議会」を設立。ストーリーや資料の作成に取り組んできた。道上さんは「梅林は月ケ瀬の住民にとって心のよりどころ。多くの観光客に訪れてもらえば保存の機運も高まる」と期待している。

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