三郷町と帝塚山大 包括連携協定締結 観光PRの起爆剤に
2020年02月29日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
三郷町と帝塚山大学(奈良市)は、観光や教育・研究・文化、資源活用、人材育成などを盛り込んだ包括連携協定を締結した。同大東生駒キャンパスで調印式に臨んだ森宏範町長は「三郷町は観光資源がありながら、まだ日の目をみていない。若い学生の考え方、視点を歴史的なものの発掘や観光PRにつなげたい」と期待を込めた。
協定は、法隆寺創建時の瓦に関する現地調査を行った同大文学部の清水昭博教授と町が合同で、聖徳太子をテーマにしたイベントなどを開催したことがきっかけで実現。町が大学と同協定を結ぶのは2校目で、国認定の「SDGs(持続可能な開発目標)未来都市」の実現へ生かしていく。
町立三郷北小学校に設置されている近鉄東信貴鋼索線(昭和年廃線)の車両が3月日、町文化財への指定に伴って近鉄信貴山下駅前に移転されるが、町は信貴山観光のPRなどに学生の知恵を投入する。
同大の蓮花一己学長は「本学の知的リソースや地域連携のノウハウを活用してもらい、町から提供される実学教育の研究フィールドを教育・研究の活性化につなげたい」と語った。