猛毒キノコ「カエンタケ」、春日山遊歩道でも見つかる
今年7月に生駒山麓などで見つかった猛毒性のキノコ「カエンタケ」が先月末、春日山遊歩道周辺でも見つかった。県が駆除するとともに、看板を設置するなどして注意喚起している。
カエンタケは表面が鮮やかなオレンジや赤色。広葉樹林の近くに土から手の指を出すような形で生える。触るだけで炎症を起こし、口にすると下痢や嘔吐、脳神経障害を引き起こすことがある。過去には薬用と勘違いして酒に浸して飲み、死亡した例もあるという。
9月27日、春日山周辺へキノコの観察会に訪れた県青少年文化振興協会(宮本吉雄代表理事)のメンバーらが、遊歩道脇を流れる水谷川の斜面沿いに約40株群生しているのを発見、県に通報した。県奈良公園事務所では担当者が駆除するとともに、「触らないで」などと書いた看板を設置している。
カエンタケは昨年の夏以降、生駒山麓や若草山頂上で確認されており、昆虫が媒介する菌で樹木が枯れる「ナラ枯れ」の被害が起きた木に、比較的多く見られるという。秋が発生時期のピークといい、県奈良公園事務所の担当者は「似た形や色のキノコを見つけても絶対触れないで。間違えて触れてしまった場合は、すぐにせっけんで洗い流してほしい」と話している。
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