学習塾ではオンライン授業も
2020年03月16日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、県内と大阪府内で学習塾などを展開するケーイーシー(小椋義則社長、生駒市)は、県内の「KEC個別」「KEC志学館個別」計15校に通う小中高生約2千人を対象に、パソコンやタブレット端末を利用したオンライン授業を始めた。
塾では学校の一斉休校が始まった今月2日から、受験生を除いて教室での授業を見合わせている。同社はこうした事態を想定し、iPad(アイパッド)を760台購入。双方向にやりとりできるクラウドビデオ会議サービスを使い、9日からオンライン授業を行っている。
オンライン授業を導入した理由について、小椋社長は「先生が励ましたり褒めたりしないと、子供の心は動かない」と説明。生徒や保護者からは「随時、質問して答えてもらえるのはありがたい」などと好評を得ているという。
16日からは教室での授業を再開する予定だが、希望者にはオンライン授業を継続してもらう。小椋社長は「家にこもっているのでストレスがたまっていると思う。大変な状況だが、生徒のために教育の環境をつくっていきたい」と話した。