ネット学習コンテンツ、臨時休校の児童・生徒を支援 奈良市
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、学校が臨時休校となった児童・生徒の学習を支援しようと、奈良市が無料で利用できるインターネット上の学習コンテンツを各家庭に案内している。市立学校に通う小学1年~中学2年が対象で、市がIDやパスワードを一括取得し、学校を通じて配布している。
利用できるのは、「スタディサプリ」や「みんなの学習クラブ」といった学習コンテンツ。いずれもパソコンやスマートフォン、タブレット端末を使って勉強する。本来は有料だが、市が事業者の社会貢献活動を活用し、無料での利用が可能になった。
小学生は「国・社・算・理」の4教科、中学生には「国・社・数・理・英」の5教科を用意。動画を見ながら課題プリントに取り組めるという。中学生向けには、個々の習熟度に合わせて出題するコンテンツも用意されている。家庭にインターネット環境がない場合は、学校を通じて課題プリントを配布する。2日に臨時休校が始まって以降、各学校が家庭での自習教材を作成・配布するなどしていたが、これらの学習コンテンツを活用すれば、児童・生徒の学力に適した学習ができる。
市教育支援・相談課の担当者は「小学校で一時預かり中の児童に学習してもらうなど、各校で活用してほしい」としている。