混雑回避へ始業時間変更 県教委方針
2020年03月31日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
新型コロナウイルス感染症対策で休校となった県立学校について、県教育委員会は3月27日開いた定例会で、4月から始まる新学期の授業や部活動の対応方針を決めた。当面の間、始業時間を遅らせるなどの対応が盛り込まれている。
県の方針によると、通学時の混雑を避けるため、始業を約30分遅らせるほか、授業時間を5分程度短縮。授業中は換気やせきエチケットを徹底し、部活動の練習試合や合宿、演奏会なども当面、中止・延期とする。
多くの学校で9日に予定されている入学式には、在校生を参加させず、来賓には出席の自粛を要請。保護者の参加は同居家族に限定する。8日の始業式は校内放送で実施し、6月までに予定している修学旅行は延期の検討を求める。
吉田育弘教育長は「電車内の混雑に対する対策をまず考えた。始業時間を遅らせて(生徒を)分散させることで、いい環境で通学してもらいたい」と話した。
県教委によると、3月26日までに11市町村の学校が部活動を再開したという。