分散登校か家庭学習か 天理市立小中が選択制導入
2020年04月7日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、休校措置を延長する自治体が相次ぐ中、天理市は市立小中学校に通う児童・生徒に、午前と午後に分かれて登校する分散登校か家庭学習のいずれかを選んでもらう選択制を導入することを決めた。分散登校の実施は県内で初めて。
分散登校の「午前コース」は授業を受けた後に給食を食べ、午後0時15分に下校。「午後コース」は同0時半に登校し、給食を食べてから授業を受ける。午前と午後のコースは1週間ごとに交代する。児童数が少ない福住小学校では実施しない。
一方、家庭学習はビデオ会議システムを使い、分散登校の授業の様子をパソコンやタブレット端末で視聴。宿題は1週間分まとめて各家庭に郵送する。宿題には返信用封筒を同封しており、児童・生徒は宿題を学校に送り、担任教諭に添削してもらう。
市は「命と健康を守ることを最優先しなければならない」として家庭学習を推奨している。
天理市立の小中学校では6日に始業式を実施。小学校は7日、中学校は7、8日に登校し、選択制の説明を受ける。
授業の開始は小学校が主に9日、中学校が10日からになる。