新型コロナ検査「ドライブスルー方式」導入へ
2020年04月11日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県は10日、車から降りずに受けられる「ドライブスルー方式」の検査を導入する方針を明らかにした。今月中旬の実施を目指し、順次拡大していく予定という。
県によると、感染の疑いがあれば、専門の「帰国者・接触者外来」で診察と検体採取をしているが、換気や消毒も含めて1人当たり2時間かかり、医療機関の負担が問題となっている。
県はPCR検査を1日30件から60件に増やす予定だが、今後は診察・検体採取にかかる時間がネックとなるとみられることから、ドライブスルー方式で迅速に対応できる態勢を目指す。
対象は軽症・無症状の患者で、車に乗ったまま窓越しに医師が問診と検体採取を行う。所要時間は1人当たり20分程度で、検査は民間機関に委託する。
一方で奈良市は同日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、市保健所で独自にPCR検査を実施する態勢を今月中に構築することを決めた。市は多いときで1日10件を超える検査を県や民間の検査機関に依頼しているが、さらなる感染拡大に備えるのが狙い。