流鏑馬まつり 地方創生賞を受賞
2020年04月27日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
地域の名品や優れた取り組みを表彰する「2019年度ふるさと名品オブ・ザ・イヤー」(内閣府など後援)の交流コンテンツ部門で、昨年12月に約600年ぶりに復活した田原本町の「流鏑馬まつり」が地方創生賞を受賞した。
ふるさと名品オブ・ザ・イヤーは、JTBなど民間企業・団体10社が実行委員会を構成。地域の素晴らしさをより多くの人に知ってもらうことが目的で、今回で5回目になる。
名品部門と交流コンテンツ部門に全国の自治体などから計122件の応募があり、地方創生大賞(両部門1件ずつ)を含む計10名品・コンテンツが入賞した。
田原本町では、14世紀に法貴寺を拠点とした武士集団「長谷川党」が春日若宮おん祭で流鏑馬を奉納したと文献に記されている。町はこの記述をもとに昨年
12月、約600年ぶりに流鏑馬を復活させたところ、県内外から約1万人が訪れるなど大きな反響があった。
実行委事務局によると、「地域一丸となって復活させたことなどが評価を受けた」という。新型コロナウイルスの感染拡大の状況によるが、町は今年も流鏑馬を実施する方針で「大賞は逃したが、引き続き良い事業となるように頑張っていきたい」としている。