市立奈良病院に専用病棟
2020年05月1日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良市の市立奈良病院は、新型コロナウイルス対応の専用病棟を設置し、感染者や感染疑いでPCR検査の結果を待つ患者用の病床を拡大した。中等症以下の入院が必要な患者を受け入れる。
奈良病院では新型コロナウイルスの状況を感染蔓延期「フェーズ3」と認定。医療崩壊を未然に防ぐため、ゴールデンウイークに合わせ、既存病棟の一部を新型コロナ専用に変更した。感染者と一般患者の動線を分けるゾーニングが徹底されることで、防護服の着脱回数を減らし、診療体制を効率化できるという。
感染者用の病床は1床から10床に拡大。これまで個室で対応していたPCR検査の結果を待つ感染疑いの患者用の病床は6床設置し、今後は10床まで拡大する。専用病棟には看護師17人を配置し、日勤5人、夜勤3人体制で勤務。患者にはスマートフォンを貸与し、検温や酸素飽和度の確認を個々に任せることで、看護師が接触する回数を減らすという。