医療用ガウン1000着届く 匿名で大和高田市に
2020年05月25日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
「お役に立ててもらえたら幸いです」
18日午前9時ごろ、そんなメモ書きが添えられた匿名の段ボール48箱が、静岡県からトラックで大和高田市役所に運び込まれた。中身は医療用ガウン千着。すぐに職員の手で同市立病院に届けられた。
市は同病院での医療用ガウン不足を補おうと、職員らがごみ袋を使った代用ガウンを作成。市民にも雨がっぱの提供やガウンの作成を呼び掛けていた。
市の担当者によると、配送業者からは「ホームページで医療用ガウンの不足を知り、お役に立てればと思い寄付されたようです」とだけ伝えられ、送り主が市にゆかりのある人物かどうかは不明。
市の新型コロナ対策本部には14日、静岡県在住を名乗る女性から「医療用ガウンを郵送で寄付したい」と電話で申し出があったが、名前などは明かさなかったという。
市にはこれまでマスクや消毒液などが寄せられてきたが、今回の匿名の寄付に堀内大造市長は「非常にありがたい。有効活用させていただきたい」とコメントした。