県内の景況感 4~6月期、リーマン時並みのマイナス
2020年06月21日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良財務事務所は、県内の法人企業景気予測調査(4~6月期)の結果を発表した。新型コロナウイルスの影響で、景況感が「上昇」と答えた企業の割合から「下降」とした企業の割合を差し引いた景況判断指数(BSI)は全産業でマイナス65・4となり、リーマン・ショック後の平成21年1~3月期(マイナス65・8)並みの落ち込みとなった。
無作為に抽出した資本金1千万円以上の107社に調査票を送り、78社から5月15日時点の回答を得た。
BSIは製造業(社)でマイナス67・7となり、前回調査(1~3月期)のマイナス27・8から大幅に悪化。非製造業(47社)もマイナス63・8で、同じく前回調査のマイナス21・6から大きく落ち込んだ。
7~9月期の予測は、全産業でマイナス30・8、10~12月期はマイナス12・8の見通し。
奈良財務事務所は「感染症の影響が続くことへの懸念など、先行きに不透明感を持つ企業が多い」としている。