やってわかった弥生人の苦労 小学生が建築体験 田原本
2015年10月8日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
全国有数の弥生集落「唐古・鍵遺跡」(田原本町)にあった大型建物(広さ約80平方メートル)を建築する苦労を子供たちに体験してもらおうと、町立北小学校の6年生41人が参加して、大型建物に使われていたような大きな柱(木材)を建てる体験学習が、同町の唐古(からこ)・鍵(かぎ)遺跡史跡公園予定地で行われた。
建築の大変さを実感し、共同作業の重要性や、遺跡への理解を深めてもらうのがねらいで、町が企画。子供たちは弥生時代の衣装の貫頭衣(かんとうい)を着て参加。大型建物の柱に見立てた長さ約メートル、直径25センチの木材をロープを使って穴に落とし、垂直に立てる作業や、長さ約8メートル、直径60センチ(重さ約1・2トン)の木材をロープを使って動かす作業を体験した。
参加した同小6年の安井智さん(12)は「木材は重く、弥生時代の人たちの気持ちになることができ、その苦労が少しわかりました」と話していた。
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