三郷町の児童文学作家、武鹿悦子さん新作絵本「カリカリのぼうけん」
2020年06月29日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
絵本「くすのきだんち」シリーズなどで知られる三郷町在住の児童文学作家、武鹿悦子さん(91)がネズミを主人公とする新作絵本「カリカリのぼうけん」(リーブル、1430円)を刊行した。
ネズミのカリカリが自分の住む家を探す旅に出かける物語。旅の途中に出合う花や虫、鳥、貝などとの交流を通じて成長し、ついにすてきな場所を見つける。
絵本の制作に際しては、月刊「保育の友」(全国社会福祉用議会)2017~18年版の表紙を使用。フェルト人形作家の凪さんと亀田龍吉さんが撮影した写真をつなぎ合わせ、一つの物語を作り上げた。
武鹿さんは「一人で人生を踏み出すカリカリのさみしさと強さ、そして優しさを描いています。小さな冒険の中にあるワクワクする楽しさを、今の子供たちに伝えたい」と話している。