「大和茶ビール」共同開発 醸造会社と茶農園がタッグ
2020年07月12日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
地ビールを製造販売する奈良醸造と、大和茶を手掛けるティーファーム井ノ倉(ともに奈良市)が、大和茶の一番茶を使ったビール「Eighty Eight(エイティエイト)」を共同開発した。
エイティエイトは、ベルギースタイルのビール「セゾン」に、抹茶の原料となる「碾茶」を低温で漬け込み、茶の甘みと香りを引き立てた。ビール1㍑に約4㌘の茶葉を使用。お茶の香りがふわっと鼻に抜ける清涼感も特徴だ。
数年前に米国のビール会社が抹茶を使ったビールを販売し、日本でもヒットした。奈良醸造の浪岡安則社長(41)は「日本で作る方がおいしいはず。悔しい思いをした」と開発のきっかけを語る。その後知り合ったティーファーム井ノ倉の井ノ倉光博社長(56)と半年かけて研究を重ね、ようやく思いが結実した。
「ビールとお茶の境界線を探り、雑味がなく、すっきりとした味わいに仕上がった」と浪岡さんが言えば、井ノ倉さんも「ビール造りに茶葉を提供したのは初めて。お茶という商品の幅が広がった気がする」と語る。2人は「奈良においし
奈良醸造の工場(週末のみ)やオンラインストアなどで購入できる。価格は商品名にちなみ880円。