地域の事業者を救え! クーポン券発行、特典付きスタンプラリーも
新型コロナウイルスの感染が再拡大しつつある中、売り上げが落ち込む事業者を支えようと、地域振興券やクーポン券を発行する自治体が相次いでいる。一方で、地域の団体や事業者が特典付きのスタンプラリーを企画するなど、新たな支援策も生まれている。
大和高田市は1人当たり5千円分、王寺町は町内の参加店舗で使用できる1万円分の地域振興券を配布する。川西町は、500円ごとの会計につき300円券1枚が使用できるクーポン券(1世帯6千円相当)の配布を決めた。香芝市(1世帯5千円相当)や斑鳩町(1世帯3千円相当)もクーポン券を発行する。
一方、大和高田市では、市内のボランティア団体や事業者らがスタンプラリーを企画。「大和高田市のみんなでタッグを組む」との思いを込め、「やまタグっ♡」と名付けた。
実行委員長を務めるボランティア団体「地域交流空間エンジェル」の岸本麻美代表は「新型コロナの影響で地域全体が暗くなっていた。参加店舗に気力や活力が芽生え、地域が活性化するイベントにしたい」と意気込む。
期間は9月1日~11月30日で、市内の飲食店や結婚相談所、美容院など店舗が参加。各店舗にスタンプカードを配置し、計600枚を配布する予定だ。
500円につき、「アマビエスタンプ」1つが押印され、各店舗が考案した特典を提供。スタンプ5個で「アマビエエコバッグ」、10個たまれば好きな店舗の商品と引き換えられる。12月上旬には、各店が保管した使用済みのスタンプカードを実行委が回収し、参加店で利用できる金券が当たる抽選会も実施する。
岸本さんは「今回の企画では多くの方々から協賛金や寄付をいただき、人の温かみを感じた。熱い思いを持った人たちが集まる大和高田市の魅力を発信していきたい」と話した。