奈良伊賀地域で産経新聞の購読試読・求人案内。

産経新聞 奈良県伊賀地区専売会産経新聞 奈良県伊賀地区専売会

産経新聞グループ各紙のご購読はこちら 0742-24-2214

専売会について専売会について各専売店の紹介各専売店の紹介地域貢献地域貢献求人内容求人内容購読・試読サービス購読・試読サービス

sanbai-02.jpg

亡き母しのび、平和記念式典へ 県遺族代表の岡田康志さん


広島市で6日に開かれる「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)に、県遺族代表として奈良市の岡田康志さん(63)が出席する。昨年11月に母の園江さんを91歳で亡くし、まもなく初盆を迎える。「これを機会に、気持ちに一区切りをつけられたら」。戦後75年の節目の年。亡き母に思いをはせ、広島に向かう。
 園江さんは島根県出身。地元の県立大田高等女学校に通っていたとき、広島県呉市の海軍工廠に学徒動員された。終戦翌日の昭和20年8月16日、帰路に就く際に広島駅で入市被爆したという。戦後30年以上が過ぎ、女学校の後身にあたる県立大田高校から連絡があり、昭和57年に被爆者健康手帳が交付された。
 園江さんは何事にも積極的で面倒見がよい性格だったが、戦争についてはあまり話したがらなかった。康志さんは「やっぱりいい思い出がないからかな」とおもんばかる。
 岡田さんによると、4年前に91歳で亡くなった父の年治さんも、満州に徴兵されていたことがあり、終戦後に大工仕事で広島に行っていたと聞いた。同様に、戦争について話すことはめったになかったという。
 岡田さんは、原爆投下後に降った「黒い雨」をめぐる訴訟で、原告全員の請求を認めた先月の広島地裁判決にふれ、「母は体が弱かったが、91歳まで生きてこられたのも(被爆者健康手帳のおかげで)手厚い保護を受けられたから。他に被爆が知られていない人も、母のように保護が受けられるようになってほしい」と期待を込める。
 園江さんは亡くなる数年前から入退院を繰り返し、同居する康志さんが介護していた。平和記念式典に出席するのは初めてで「母のいた呉や広島平和記念資料館を訪れ、気持ちの整理もしていきたい」と話した。

求人情報求人情報
購読・試読のお申込み購読・試読のお申込み
お問い合わせお問い合わせ

産経新聞各紙
産経新聞産経新聞
サンスポサンスポ
Business iBusiness i
夕刊フジ夕刊フジ

グループ各紙
月刊TVnavi月刊TVnavi
MOSTLYMOSTLY
正論正論
週刊ギャロップ週刊ギャロップ

産経でんき産経でんき


読もうよ新聞読もうよ新聞

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。