リオ五輪バド金、高橋礼華さんが地元橿原で引退報告会
2016年リオデジャネイロ五輪バドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得し、先月末に現役引退した高橋礼華さん(30)が今月3日、地元の橿原市で開かれた引退報告会に出席した。亀田忠彦市長や市バドミントン協会の関係者ら約30人を前に「持ち前の諦めない気持ちを忘れずに、いろんなことにチャレンジして第二の人生をがんばっていきたい。たくさんの応援ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
高橋さんから「引退のあいさつにうかがいたい」と連絡を受け、市が報告会を企画。リオ五輪のパブリックビューイング(PV)が開かれた市立かしはら万葉ホールが会場となった。
報告会では、亀田市長が「素晴らしい成績の裏には大変な苦労、努力があったと思う。市民に夢と感動を与えていただいた」と謝辞。市バドミントン協会の横田利弘会長は「将来のオリンピック選手を育てていただき、橿原市にもまた戻ってきてほしい」と述べた。
リオ五輪の活躍を振り返る約5分間の映像が流れた後、花束や吉野杉の食器セットなどを贈呈。高橋さんは「リオ五輪では、この会場でたくさんの方が応援してくださったと聞いた。たくさんの応援があったから金メダルを取れた」と話した。
報告会後の会見では「引退の実感はまだ沸いていない。長期の休みをいただいているという感覚」。地元に戻ってきたのは昨年末以来で「同級生にも会いたいし、小学生のときもバドミントン漬けで、奈良県を堪能したことがないので、おいしいご飯やさんにも行きたい」と笑顔を浮かべた。
今後については「短期的な講習会を開き、これまでの人生で得た経験を多くの子供たちに伝えていきたい。奈良県、橿原市のバドミントンを盛り上げ、奈良県はバドミントンが強いんだ、と全国の人にも知ってもらいたい」と展望を語った。