「コロナ患者搬送車」ナンバーは5670 奈良トヨタ寄贈
2020年09月9日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
奈良トヨタグループは、新型コロナウイルスの感染患者らを専門外来施設などに送る搬送用車両を奈良市に寄贈した。
コロナ収束を願って、ナンバーは「5670」を付け、数字の語呂合わせで「コロナゼロ」と読めるようにした。同市保健所に配備された。
トヨタの高級ミニバン「エスクァイア」(2・0㍑)を改装した。車内での飛沫感染を防ぐため、運転席がある前席側と、患者らが乗る後席側をビニールシートで遮断。後席からの空気を前席に流入させない装置も備えた。
3日は奈良市役所で寄贈式が行われた。英語で「様」「殿」を意味する「エスクァイア」(ESQUIRE)の語源は、中世ヨーロッパの従騎士ともいわれ、奈良トヨタ自動車の菊池攻社長は「コロナに対する騎士として、活躍してもらいたい」と話した。
奈良市の仲川げん市長は「(患者の)サポートにあたる職員も安心できる環境になる。『コロナゼロ』を祈念し、職員一同、奮起していく」と述べた。