1個1万円! 高級梨を限定販売 大淀町果樹組合
2020年09月27日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
大淀町果樹組合が、大きさや色、味が基準をクリアした最高級の二十世紀梨を1個1万円(税抜き)で販売している。50個限定で、町内の道の駅「吉野路大淀iセンター」のウェブサイトから購入できる。
大淀町では約100年前から二十世紀梨が生産されており、標高150~200㍍の大阿太高原で40人を超える生産者が梨を栽培している。樹上で完熟させることにこだわっており、甘さとほのかな酸味のバランスが特徴だが、生産量が少なく、知名度の低さが課題となっていた。
そこで、多くの人に大淀町の二十世紀梨を知ってもらおうと、県が優れた農産物などを認定する「プレミアムセレクト」の認定を受けた高級ナシの販売を決めた。糖度12・5度以上、大きさ450㌘以上で、色や形に優れ、傷のない1千個に1個の割合でしか採れない最高級品という。1個ずつ化粧箱に収められ、小型のまな板として使える吉野杉のふたと吉野ヒノキの皿が付属している。
生産者の梨子本亘希さんは「今年は気候の影響で3500個に1個ぐらいしか採れない。この機会にぜひ味わってほしい」と話している。