「大阪市への飲食、買い物は控えて」 コロナ拡大受け知事呼びかけ
2020年11月26日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
大阪や東京などで新型コロナウイルスの感染が拡大し、県内でも累計感染者が千人を超えたことを受け、荒井正吾知事は25日、記者会見し、「飲食、買い物などのために大阪市内へ行くのは控えてほしい」と県民に呼びかけた。一方で政府の観光支援事業「Go To キャンペーン」については「自粛すべき対象だとは考えていない」との考えを示した。
県は10月26日~11月22日にかけて確認した感染者364人のうち、人を大阪で感染したと推定。荒井知事は「大阪市内で飲食などの余暇活動をした人の感染が目立つ」と指摘し、飲食や買い物などに限定した上で、大阪市内への往来自粛を求めた。
25日に開いた県の対策会議では、大阪など感染リスクが高い場所に立ち寄った際は、帰宅後すぐに着替えたりシャワーを浴びたりするほか、食事や寝室は家族と別々にするよう呼びかけることも改めて確認した。
一方で、荒井知事は、県内からの観光客を含めて、観光活動で新型コロナ感染が広がったという事例は確認されていないとし、「(政府のキャンペーンは)自粛すべき対象だとは考えていない。今のところ、両立ができている分野と思っている」と話した。