天理市、現代アート展覧会をオンラインで コロナ対策
2020年12月21日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
新型コロナウイルス感染拡大により、各地で展覧会が中止になるなど影響が出る中、天理市は、天理本通り商店街で運営するギャラリー「アートスペースターン」で、360度カメラで撮影した画像を使い、展覧会の映像をパソコンやスマートフォン上で公開する「オンライン展覧会」を支援する試みを始めた。
展覧会は、現代美術家作家の加納俊輔さんの作品を集めて開催されている。スマホやパソコンなどで、同ギャラリーのホームページにアクセスすると、3Dカメラをはじめとするカメラ3台で撮影された、ギャラリーの外観や内観、展示物を鑑賞できる。
「会場内を360度ぐるっと俯瞰でき、立体的な画面が楽しめます。展示作品についての説明や作品の細部にまで近寄って眺められるので、現実に足を運ぶのと大差はないはず」とオンライン展覧会を担当した玉城慎輔さん。
コロナ下で、オンライン展覧会の取り組みは全国的に広まりつつある。
「現実と仮想、その二つの顏や併せ持つ可能性を存分に楽しんでいただきたい」と玉城さん。展覧会は27日まで。無料。