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荒井知事「奈良の観光発展を」新年の展望


 新型コロナウイルスの感染が収束しない中、幕を開けた令和3年。奈良県でも観光や経済で新型コロナによる大きな影響を受けた。新しい年に県のとるべき施策とは。県のかじ取りを担う荒井正吾知事に昨年を振り返って思うことや成果、今年の展望を聞いた。
(聞き手 桑島浩任)
 ――昨年1年間はどんな年だったか
 「大きな災害はなかったが、新型コロナの感染拡大が大きな出来事だった。コロナ対応に追われつつ、奈良の未来をどう考えていくかに終始した年だった。病床の逼迫や重症者の増加など、感染拡大のフェーズによって問題の重要性は変わるので、それを見極める必要があった」
 ――大阪への往来を注意するよう早くから呼びかけた
 「大阪へ行っても感染する人としない人がいる。感染して奈良に帰ってきても誰にもうつさない人が7割いる。その違いを分析することが重要。家庭内感染が一番多いが、大阪から帰った後、家族との接触を密にしないように気を付けているところは感染が広がりにくいことが分かっている。とにかく気をつけてもらうしかない」
 ――新型コロナに立ち向かうための施策は
 「『コロナさえなければ』というようなことを考えても仕方がない。コロナで打撃を受けた観光、宿泊業への支援策として、県民の県内宿泊料を最大7割引する『いまなら。キャンペーン』を始めたが、これは県民に奈良のことを知ってもらう機会になった。県民でも意外と奈良について知らないことは多い。キャンペーンがなければ知らないままだった」
 ――新型コロナで受けたダメージをどのように回復していくか
 「経済的なダメージは格差があって、例えばフリーターや組織の外にいる人はダメージは大きかった。働き口の確保をしていく必要がある」
 ――これまで「JWマリオット・ホテル奈良」(奈良市)など高級ホテル誘致を進めてきたが、訪日外国人客(インバウンド)が激減している。観光施策の方針変更は
 「奈良に観光に来て使ったお金がお寺の拝観料だけでは困る。泊まってゆっくりしてもらえる場所を作ろうということでホテル誘致を進めてきた。歴史観光資源が十分あるのに、食事と宿泊(の分野)が弱く、生かせていないことが奈良の課題だった。インバウンドの減少によるダメージとは関係なく、奈良が魅力的な観光地となるために必要なことをやっていく」
 ――人口減少も問題だ
 「やはり働き口が構造的に少ないことが一番の大きなテーマ。人口流出が多いところに人を留めおくために働き口を作る必要がある。県内では南部の流出が多いが、長年住んでいて働き口がないので仕方なく県外へ出るという傾向がある。これは北部の移住者がまた県外に出ていくのとは意味合いが異なる。そういう人たちのために奈良で働いてもらえる場所を作らなければならない」
 ――県立大学に工学系学部を新設するのも人口流出対策の一環になる
 「奈良は大学に工学系の学部がない珍しい県。高校では王寺工業や青翔高校など立派な工学系の学校があるが、(大学進学で)県外へ行ってしまって帰ってくる人は少ない。これは県内の産業にとって痛手だし、人を育てる教育にとっても中抜きになる困ったこと。そのため、令和6年度を目標に工学系学部を設置することにした。これまで林業大学校『フォレスターアカデミー』を作ってきたように今後も実学を重視していく」
 ――今年は聖徳太子没後1400年の御遠忌だが、ゆかりのある奈良としてどういうPRをしていくか
 「私自身が歴史好きなので、これをきっかけに聖徳太子の正体とか、今まで常識だと思っていたことを追求してもらうのがいいかなと思っている。奈良の歴史、古代史を正確に知る人が増える機会にしたい」

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