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赤田横穴墓群の全体像判明 近くの古墳から埴輪を拝借?


赤田横穴墓群の「19号墓」で出土した円筒埴輪(右)と人物埴輪(奈良市埋蔵文化財調査センター提供)


 奈良市西大寺赤田町の赤田横穴墓群(6世紀後半~7世紀中頃)で、新たに横穴墓7基が発見され、奈良市教委が発表した。一帯は、埴輪づくりに従事したとされる豪族・土師氏の居住域と考えられており、市教委は「土師氏の集団墓地とみられ、埋葬形態を解明していきたい」としている。
 横穴墓(おうけつぼ、よこあなぼ)は、北九州で5世紀後半に出現し、近畿や東海に伝わったとされる。赤田横穴墓群では16基が確認されていたが、今回の大和中央道建設に伴う調査で17~23号墓が新たに見つかった。いずれも開口部は南を向いており、東西約150㍍にわたる墓群の全体像が明らかになった。
 発見された7基のうち、飛鳥時代の「19号墓」からは人物埴輪と円筒埴輪が出土。同市埋蔵文化財調査センターの調査員によると、飛鳥時代には埴輪の製造自体が終わっていたため、近くの古墳から「拝領」した可能性が高いという。
 19号墓が掘られたのは7世紀中頃と推定される。木棺の底板が残存し、その横に口縁部が花のように開く「朝顔形」とみられる円筒埴輪と、男性の人物埴輪が並んでいた。埴輪の製造は1世紀前の6世紀中頃と推定される。
 同センターによると、平群町の烏土塚古墳(6世紀の前方後円墳)など横穴式石室の内部から埴輪が見つかった例はあるが、横穴墓で発見された事例は聞いたことがないという。
 鐘方正樹・同センター長は「先祖の埴輪伝承や埴輪の魔力を知る人物が、近くの古墳から埴輪を取ってきて魔よけに置いたのでは」と推測する。
 過去の調査や今回出土した「21号墓」などでは6世紀の亀甲形陶棺が出土しており、陶器製造にたけた土師氏との関係がうかがえるという。
 地元住民向けの現地説明会は17日に行った。一般向けの現地説明会は予定されていない。

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