子供たちの居場所に「まほうのだがしや チロル堂」
2021年10月6日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
生駒市の近鉄生駒駅近くに8月、子供たちの居場所にと「まほうのだがしや チロル堂」がオープンした。専用通貨「チロル」を使って楽しみながらお得に買い物をしたり、友達と遊んだりできるスペース。歳以上の人が商品を購入した場合、代金の一部が店に寄付され、店の運営に役立てている。
チロル堂は、同市で障害のある子供を支援している一般社団法人「無限」や、食事を提供して子供の居場所作りをしている「たわわ食堂」を展開する一般社団法人「和草」など、4団体で運営している。
「無限」の石田慶子代表理事は「これまでそれぞれの形で子供の支援に携わってきたが、枠組みを超えてどんな子供たちでも来られるような場所をつくりたかった」と話す。
歳以下の子供は、店に設置されたカプセル玩具販売機「ガチャガチャ」を100円で回し、竹の板でできた専用通貨「チロル」を受け取る。1つのカプセルにつき1~3枚入っているチロルを使って買い物をする。通常500円のカレーが1チロルで食べられるサービスも。
店内では、子供たちが宿題をしたり、ボードゲームをしたりもできる。来店していた小学4年の荻巣紬さんは「駄菓子も好きだし、スタッフの人たちと話すのも楽しい」と笑顔を浮かべた。石田さんは「子供にとっての居場所になるとともに、大人が支援について考えるきっかけになれば」と話している。
チロル堂(0743・61・5390)は午前時~午後6時。日曜と祝日は休み。