質の高い幼児教育に公的助成不可欠 私立幼稚園振興大会
県内にある私立幼稚園が連帯を深め、幼児教育の意義やあり方を考える「県私立幼稚園振興大会」が16日、奈良市のなら100年会館で開かれた。県私立幼稚園連合会(谷口偉会長)などが主催し今年で20回目。大会には各園の園長や保護者ら約850人が出席した。
開会式で谷口会長は「子供にとって幼児期によい先生に出会い、よい環境で育つことは大変重要」と強調。「質の高い保育を保障するためには、国や県、市町村による協力が不可欠」と話し、私学助成の継続や、幼児教育の無償化を実現するための法整備を求めた。
大会では、幼児教育の無償化を進めるため「幼児教育振興法(仮称)」の制定に向けた運動の展開や、私立幼稚園の教育を通して子供とともに「生きる力」を学び合い人格向上に努める―などの内容を盛り込んだ大会決議を承認した。
園児の保護者らでつくる県私立幼稚園PTA連合会の谷口いつき会長は「どの子も格差のない幼児教育を受けることができるよう、法制定のための署名活動に協力いただきたい」と呼びかけた。
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