9月の求人倍率、奈良は1・02倍 近畿は1・15倍で24年ぶり高水準
厚生労働省が発表した近畿2府4県の9月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月から0・02ポイント上昇の1・15倍となり、3カ月連続で改善した。平成3年8月以来、24年1カ月ぶりの高水準となった。奈良県は1・02倍だった。
関西を訪れる外国人旅行客の増加が続き、宿泊業や飲食業が堅調に推移した。滋賀県と京都府で外食産業の大量求人が出た。大阪労働局は「中国経済の減速は今のところ雇用には特に影響がなく、しばらく高水準が続く」と分析している。
府県別の有効求人倍率は、京都府が1・24倍、大阪府が1・22倍、和歌山県が1・12倍、滋賀県が1・07倍、奈良県と兵庫県がともに1・02倍だった。
総務省が発表した近畿の9月の完全失業率(原数値)は、前年同月比0・4ポイント上昇の4・5%で、2カ月連続で悪化した。女性の高齢層の求職活動が活発なほか、より良い待遇を求めて離職する人が増えたことで一時的に悪化したとみられる。
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