三省堂教科書謝礼問題 奈良市立中の校長も参加、謝礼は返金
大手出版社の三省堂(東京)が昨年8月、公立小中学校長ら11人に検定中の英語の教科書を見せて意見を聞き、「編集手当」名目で謝礼を支払っていた問題で、奈良市教委は30日、意見を聞く会議に市立中の50代の校長が参加し、謝礼5万円と交通費を受け取ったと明らかにした。
会議で出された軽食の代金を含む計5万5千円を10月中旬までに返金した。市教委は「校長は教科書採択に携わる調査員といった立場ではなく、採択に一切関与していない」としている。
校長は、市教委の聴取に対し「自分の専門性を生かし、他の先生と議論することに意義があると思って参加した」と説明。三省堂側に謝礼はいらないと事前に伝えたが、当日現金が手渡され、他の参加者も受け取っていたため断れなかったという。市教委に報告はしていなかった。
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