花絵巻や天平衣装で散策も 「平城京天平祭」華やかに開幕
奈良市の平城宮跡を奈良時代の天平文化で彩る「平城京天平祭・秋2015」が31日、開幕した。色とりどりの花を使って都の様子を再現した「天平花絵巻」や、天平衣装を着て宮跡を散策できる「天平衣装体験コーナー」などが設けられ、多くの家族連れでにぎわった。8日まで。
この日は奈良時代に平城京を警護していた衛士隊による宮城門開門の様子を再現した「開門の儀」が、朱雀門で行われた。弓矢などを持ち、衛士に扮した12人が太鼓の音が響く中、門の扉を開けて開門を再現。集まった観客らは厳かな雰囲気の中で行われる儀式をカメラに収め、見入っていた。
衛士隊長を演じた俳優、吉田佳さん(30)=大阪市浪速区=は「祭りの最中は本物の衛士隊のつもりで気持ちを引き締めています。衛士隊員を演じるのは今回が3度目ですが、今後も続けていきたい」。
平城京天平祭の期間中、第一次大極殿前に設けられた特設ステージではアーティストによるライブや、国内外の伝統芸能、古代行事の再現イベントなども開かれる。
訪れた奈良市の早崎護さん(71)は「初めて見たが、荘厳な雰囲気と本格的な衣装に驚いた。歴史の勉強にもなったし、見に来てよかったです」と話していた。
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