「若者に人間学を!」、致知出版社の藤尾秀昭社長が熱弁
日本を代表する思想家で陽明学者、安岡正篤(やすおか・まさひろ)氏の教学の実践や東洋古典を学ぶ活動をしている奈良師友会は橿原市の橿原ロイヤルホテルで「第16回全国師友交流会」を開いた。
交流会の1部では、奈良師友会の佐藤一彦会長のあいさつなどに続き、人間学を学ぶ月刊誌『致知(ちち)』を発行する致知出版社の藤尾秀昭社長が「出逢いの人間学」と題して講演した。
藤尾社長は「本物に出逢わなければ、人間力は高められない」とし、人間力を高めるために、順境にも逆境にも耐える「順逆を超える」ことや、気ままやわがままを抑えるよう「気質を変える」ことに加え、「自分のいる場を高める」ことの重要性を説いた。
その上で「若者に人間学を教えなければこの国は立ちゆかなくなる。自分のレベルが低ければ、どのような出会いがあってもキャッチできない。自分を高めるために学び続ける必要がある」と締めくくった。
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