中学生もしっかり考えている領土問題、「北方領土と私たち」作文コンクール表彰式
子供たちに北方領土問題への理解と関心を持ってもらおうと、北方領土返還要求運動県民会議が主催する「北方領土と私たち」作文コンクールの表彰式が5日、奈良市の県文化会館で開かれた。
県内の中学生から345点が寄せられ、15人が入賞した。入賞者は21~23日に行われる「青少年北方領土視察研修」に参加。国後島を遠望し、元島民の話を聞くなどするという。
式では特別賞(県知事賞)を受賞した県立青翔中1年、小山愛桂さん(13)と、最優秀賞(県民会議会長賞)を受賞した桜井市立桜井中2年、西岡瑞紀さん(14)が会場で作文を朗読した。
小山さんは作文で、「政府は毅然とした態度で交渉に臨むべき」と強調。また、「四島を生物、環境の研究拠点とし、自然環境を保全してほしい。私も将来、その活動に取り組む一員になりたい」と述べ、会場からは拍手が送られた。
小山さんは来年2月に東京で開かれる「北方領土に関する全国スピーチコンテスト」の県代表に推薦される。
特別賞と最優秀賞以外の入賞者は次の通り。(敬称略)
【優秀賞】県議会議長賞=桜井中2年、和田千夏▽県市長会長賞=五條市立五條東中3年、井元朝陽▽県町村会長賞=桜井中2年、上島萌結▽県市議会議長会長賞=同中2年、上田洋之▽県町村議会議長会長賞=青翔中1年、益田玲絵奈▽北方領土問題対策協会理事長賞=同中2年、水野友晴▽県教育委員会教育長賞=五條市立五條中3年、永井ひかり▽県北方領土問題教育者会議会長賞=御所市立大正中2年、青本颯馬
【佳作】青翔中1年、笠谷真由▽同中2年、愛洲雅也▽桜井中2年、上田夏未▽同中2年、田口七菜▽同中2年、矢野史華
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