無戸籍ホットライン、11日開設 奈良弁護士会が相談対応
民法の規定などが原因で戸籍のない「無戸籍者」問題について、奈良弁護士会などは11日午前10時~午後8時、「無戸籍ホットライン」(フリーダイヤル0120・658・790)を開設、無料で相談に応じる。
日本弁護士連合会や各都道府県弁護士会が全国一斉に実施。奈良では弁護士6人が無戸籍者やその家族、学校などからの相談に応じ、今後の支援策を検討する。
法務省の実態調査(今年10月10日時点)によると、無戸籍者は全国で677人(うち20歳以上は123人)で、県内では5人。民法の規定では、離婚後300日以内に生まれた子供は前夫の子と推定されるため、前夫の子になるのを避けようとして母親が出生届を出さず「無戸籍」となるケースがあり、住民票がないため学校に通えなかったり、健康保険がないことから医療面での問題が生じることがある。
奈良弁護士会ではホットライン終了後も、同会の「子どもの権利委員会」が設置する「子どもの悩みごと相談」(☎0742・81・3784、平日午前9時半~午後5時)で無料相談に応じる。
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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)