「よのなか科」「夜スペ」の藤原氏、来春から奈良市立一条高の民間人校長に
奈良市は13日、市立一条高校の校長に、東京都杉並区立和田中学校の元民間人校長、藤原和博氏(59)を起用すると発表した。同校では来春からスマートフォンを活用した授業を始める予定で、仲川げん市長は「一条高校を日本の高校改革のフロンティアにしてほしい」と期待感を示した。
藤原氏は、リクルート社を経て平成15年、義務教育初の民間人校長に着任。学習塾と連携した「夜スペ」や「よのなか科」、「地域本部」設置などで注目を集めた。大阪府教委特別顧問などを経て、今年4月から奈良市政策アドバイザーを務めている。
任期は来年4月から2年間。市は一条高校で教育改革を進めており、藤原氏は先月、同校でスマホを使った課外授業を実施。来春からは奈良教育大とオンライン学習サービス「受験サプリ」を運営するリクルートマーケティングパートナーズと連携し、スマホを活用した授業を実施する。
藤原氏は校長就任にあたり、「おもしろいかどうか、生徒の未来を拓くかどうかなどを基準として経営に取り組みたい」とコメントした。
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