行方不明者捜索に役立て、救助犬訓練育成で五條市が2団体と協定
災害時などの行方不明者の早期発見を目指し、五條市は日本警察犬協会県支部、救助犬を訓練・育成する民間ボランティア団体「SAR-DOG CWC」(生駒市)の2団体と、行方不明者の捜索に協力する協定を締結した。
五條市は平成23年の紀伊半島豪雨災害で7人が死亡し、今も4人が行方不明のまま。市役所で行われた協定締結式で、「SAR-DOG CWC」の今西輝人代表は「犬と人が協力し、人命を救助する」とあいさつ。太田好紀市長は「協定を締結し心強い。災害だけでなく、高齢者の行方不明者捜索などで活躍を期待する」などと述べた。
締結式に先立ち、吉野川河川敷で行われた展示訓練には、訓練士14人と救助犬など犬14頭が参加。服従訓練や捜索訓練などを披露した。
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