「暮らしに満足」減少 心配は老後の生活と自分・家族の健康 県民アンケート
現在の生活に満足している県民はやや減少―。県の今年度のアンケート(速報値)で、現在の暮らし向きに満足していると答えた県民の割合が昨年比1・3ポイント減少したことが分かった。悩みや不安の内容は昨年同様「老後の生活設計」を挙げる人が最も多く、続いて「自分の健康」、「家族の健康」だった。
アンケートは平成20年度から毎年度1回実施。調査項目は生活や観光振興、雇用対策など50項目で、県内に住む20歳以上の男女5千人を無作為に抽出し、8月末にアンケート用紙を郵送して行った。有効回答数は2698人。
生活全般に関する質問では、現在の暮らし向きに「満足している」「十分とはいえないが満足している」と答えた割合は62・6%で、昨年(63・9%)からやや減少した。
1年前と比較した暮らし向きについて「変わらない」と答えたのは50・7%で昨年と同じ。「とても苦しくなった」「少し苦しくなった」と答えた割合は40・8%で昨年より0・5ポイント増加した。「苦しくなった」理由は、「給料や収益が増えない、または減少した」が60・0%で最も高く、「税金や保険料の支払いが増えた」、「毎日の生活費が増えた」と続いた。
将来県に住み続けたいかについては「ずっと住みたい」、「一度は県外へ出ても、戻って住みたい」が67・9%となり、昨年(66・2%)より1・7ポイント増加した。
「住みたくない」、「分からない」と答えたのは30・6%で、「買い物など日常の生活環境が整っていない」とした割合が41・6%で最も高く、次いで「医療が充実していない」、「通勤・通学に不便」だった。
一方、県の観光・レクリエーションに足りないと感じるものについては、「宿泊施設の充実」が54・2%で昨年より7・8ポイント増加。続いて「おいしい食べ物」、「魅力的なみやげ物」、「夜遅くまで営業している飲食店」だった。
県の担当者は「アンケート結果を各政策担当課で詳しく分析し、今後の施策に生かしたい」としている。
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