国史跡・上牧久度古墳群の秘密がわかる 21日に講演会
上牧町の「上牧久渡古墳群」が10月7日付で国史跡に指定されたのを記念する記念講演会が21日午後2時から、町保健福祉センターで開催される。
この古墳群は、奈良盆地西部の馬見丘陵西側に位置し、7基の古墳で構成。町教委が平成24年度から行った調査では、3号墳から中国製の銅鏡「画文帯神獣鏡」が出土したほか、2号墳については敏達天皇系の皇子の墓の可能性も。町では初、県内123カ所目の国史跡に指定された。
講演会では、町教委の関川尚功発掘調査指導員が、これまでの調査結果を報告。橿原考古学研究所の卜部行弘さんが「上牧町のことはじめ―橿原考古学研究所の収蔵品から―」と題して講演。古墳群や出土品についてわかりやすく解説する。
会場では、町内遺跡出土品の展示も午後1時~4時半まで実施。入場無料。問い合わせは、町教委社会教育課(☎0745・76・1001)。
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