「そろそろ自前の憲法作ろう」 102歳の奥野元法相が熱弁
2015年11月20日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
平成15年に衆院議員を引退した政界最長老の奥野誠亮元法相が19日、東京・内幸町の日本記者クラブで会見した。奥野氏は、戦後70年を迎えた今も自主憲法の制定が実現していないことについて「いつまでたっても戦後は終わらない。そろそろ自前の憲法を作ろう」と訴えた。
奥野氏は102歳。衆院議員時代は自民党で無派閥を貫き、官僚時代は政府の終戦処理方針を固めたほか、地方税財政のエキスパートとして連合国軍総司令部(GHQ)と渡り合った。
歯に衣着せぬ物言いは健在で「GHQが作った憲法の前文には『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼し』とある。今の世界情勢でこのような表現は笑いものだ。軍隊や非常事態規定、環境権は必要だ」と指摘。「現憲法の改正ではなく、内閣が新しい憲法案を作り、国会の多数決を経て国民投票に付せばいい」と新憲法の制定を唱えた。
【関連記事】
【自民党60年 立党の精神は今(上)】悲願の改憲、突破口手探り
【今こそ憲法改正を!1万人大会】詳報(3)次世代・中山代表「自主憲法の制定目指していく」
(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)