中学男子２３位→１５位に躍進 小学男女は低下 全国体力テスト
2015年12月12日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
文部科学省が１１日、発表した今年度の全国体力テストで、県内中学生の全国順位は男子が前年度の２３位から１５位に〝躍進〟した。一方、小学生は男女ともに前年度から順位を下げた。
調査対象は小学５年生と中学２年生で、種目は握力や上体起こし、反復横とび、５０メートル走などそれぞれ８種目。１種目１０点満点で算出された合計得点は、小学男子は５３・６６点（全国平均５３・８０点）で前年度の２１位から２６位に、同女子は５４・６０点（同５５・１８点）で３１位から３５位にと、いずれも前年度から後退。握力は平成２０年度の調査開始以来最低値だった。
中学男子は４２・７３点（同４１・８９点）で、２３位から１５位に。初めて１０位台に入った。長座体前屈や反復横とび、持久走、２０メートルシャトルラン、５０メートル走、立ち幅とびでは過去最高値だった。同女子は４８・８０点（同４９・０８点）で、２５位から２７位となった。
２０年度の調査開始時、県内小学生は４１位、中学生は４７位。小学生は２４年度に１９位にまで浮上したが、中学生は２５年度まで４０位台だった。
県教委保健体育課では「小学生は下がったものの中学生は（総合で）上がり、調査が始まった当初と比べれば向上してきた」と説明。授業の充実や各種目の体験、クラブ活動に対する指導などがつながったとみている。
また、運動習慣などの調査結果では、オリンピック・パラリンピックの開催決定により、「スポーツへの関心の高まりを感じる」とする割合が小学生、中学生ともに増えた。
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