「活動もっと発展させたい」、高取の「天の川実行委」 地域づくり準グランプリ
高取町で街づくり活動に取り組む住民団体「天の川実行委員会」が、創意・工夫による個性的な地域整備に功績のあった団体などを表彰する国交省の今年度の「地域づくり表彰」で、準グランプリにあたる全国地域づくり推進協議会会長賞を受賞した。
天の川実行委員会のメンバーは10人。会社員だった野村幸治代表(73)が地元にUターンし、平成18年1月に創設。翌年3月には町のメーンストリート「土佐街道」を会場に、街道沿いの民家に雛人形を展示するイベント「町家の雛めぐり」を始めた。当初の観光客数は約8千人だったが、9回目の今年3月には1カ月間で約4万人が訪れ、ビッグイベントに成長した。
21年10月からは、土佐街道沿いに案山子を展示する「町家の案山子めぐり」を開始。1万人以上の観光客を呼び込んでいるほか、作品展などを行えるギャラリーも開設した。こうした活動により町の観光客は大幅に増加。商店の廃業にも歯止めがかかり、新規オープンする店も出ているという。
野村代表は「イベントは高齢者を中心に多くの町民のみなさんの協力をいただいて実現できており、町民を代表して表彰されたと思っている。これを励みに、活動をもっと発展させたい」としている。
地域づくり表彰は昭和59年度から行われており、今年度は計5団体が表彰された。
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