出生動向調査票37枚偽造 「仕事たてこんで」と県職員 処分検討
2015年12月19日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
県は18日、国立社会保障・人口問題研究所の委託で5年に1度実施する「出生動向基本調査」の調査票37枚を40代の女性主査が偽造して提出し、本来依頼するはずの調査員4人には正規の報酬(約11万円)を支出していたと発表した。主査は県の調査に「仕事がたてこんでいた」と話しているといい、県は処分を検討している。
主査は勤務する郡山保健所(大和郡山市)の調査を担当。253世帯から調査対象を抽出して調査票を配布、回収する業務を4人の調査員に依頼するはずが、期限までに依頼できなかったため、37枚を自分で勝手に記入し提出。調査員には「名前を使わせてもらい調査したので」と正規の報酬を支出していたという。
調査票を受け取った同研究所が、記載の不備や筆跡が似ていることなどから県に問い合わせて発覚。県は来年2月中旬までに同保健所管内の調査を行うという。
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