【紀伊半島豪雨4年】「悲しみ消えない」 五條市・宇井地区で慰霊祭
7人が死亡、4人が行方不明となっている五條市大塔町の宇井地区では4日、地元自治会主催の慰霊祭が営まれ、被災者家族や関係者らが参列した。
冒頭、犠牲者らに黙禱をささげ、宇井自治会の市平克之会長(75)が「みなさんの気持ちが、災害に遭われた方々に届きますように」とあいさつ。五條市の太田好紀市長は「安心・安全に暮らせる環境づくりを進め、にぎわいのある地域になるように努力したい」と述べ、読経が行われる中参列者らが焼香した。
一人暮らしをしていた母親が死亡した橿原市の川上令子さん(53)は、被災現場に花を供え、手を合わせた。「ここの景色は変わってきていますが、災害に対するつらい気持ちは変わりません」と川上さん。また、母親を亡くした奈良市の向美和さん(50)は「4年経っても、悲しみは消えません」と声を詰まらせた。
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