桧原神社の「三ツ鳥居」が新調 伊勢神宮の古材譲り受け
2015年12月31日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
大神神社の摂社・桧原神社(桜井市)の「三ツ鳥居」(高さ約3・1メートル)が、伊勢神宮の式年遷宮に伴う古材を使い建て直された。真新しい独特の形の鳥居が参拝者を迎えている。
三ツ鳥居は明神型の鳥居を3つ組み合わせた形。別名、三輪鳥居ともいわれ、大神神社にも三ツ鳥居(高さ約3・6メートル、重文)がある。
桧原神社は伊勢神宮と同じ天照大神を祭神とし、「元伊勢」とも呼ばれる。三ツ鳥居がどうして生まれたかは不明だが、本殿に代わるものとして神聖視されており、室町時代以降の古図には三ツ鳥居が描かれている。
古い三ツ鳥居は伊勢神宮の第59回式年遷宮(昭和28年)の後、内宮外玉垣東御門の古材を譲り受けて40年に建てられた。古くなったため、第62回式年遷宮(平成25年)を終えた同神宮から今年3月、別宮・倭姫宮の参道鳥居に使われていた古材を譲り受け、11月に建て直された。桧原神社では奉祝祭を行い、完成を祝った。
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