「箱本物語館」オープン 民家改修し、大和郡山ゆかりの人物資料公開
2016年01月22日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
大和郡山市豆腐町の住宅地に、民家を改修してつくった小さな資料館「箱本物語館」がオープンした。「大和の生き字引」として名をはせた歴史学者、水木要太郎(雅号・十五堂)ら市にゆかりのある人物の著作や資料を展示し、城下町として栄えた郡山の魅力を伝えている。
同市在住の元商社マンで、地域のボランティア活動に取り組む田川束明さん(72)が「郡山に人が集う場所を」と、約30年間暮らした木造2階建ての民家を市に10年間無償貸与。1階部分(約40平方メートル)をまちの魅力発信の場にしようと、市が資料館として改修した。
展示は水木十五堂の世界▽市出身の陶工・奥田木白と赤膚焼▽暮らしの歳時記―の3部構成。水木が著した大正3(1914)年刊行の吉野町のガイドブック『吉野精華』や関連パネル、城下町の祭りや行事に関連する資料などが多数並ぶ。
田川さんは「資料館を通じて、市の深い歴史が広く知られるようになればうれしい」と話した。
開館は火、木、土、日曜日と祝日の午前9時~午後5時。入館無料。駐車場はない。問い合わせは同館(☎0743・51・0315)。
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