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ファン必読〝森古代学〟の集大成、厳選著作集第1巻刊行


 同志社大学で古墳研究に力を注いだ考古学者の森浩一さん(一昨年死去)の業績を紹介する「森浩一著作集」(全5巻、同編集委員会編)の第1巻「古墳時代を考える」が出版された。「古墳文化」や「終末期古墳」「平城京造営に伴う古墳破壊」などについて解説している。

森浩一著作集初巻

森浩一著作集初巻

 編集委員会は、森さんの教えを受けた大学や橿原考古学研究所の職員で構成。森さんは生涯で350冊超の著作を残し、考古学・古代史研究に欠かせない研究論文も数多く執筆。だが、現在入手困難なものもあることから、そうした著作を厳選、「森古代学」の研究の軌跡をたどれるようにと編集された。

 第1巻では古墳文化として、「三角縁神獣鏡の検討」があり、その中で「三角縁神獣鏡は中国大陸から1枚も出土しておらず、魏鏡と断定することはできない」と指摘。「大部分は仿製鏡(国産)で、当初は帰化系工人によって主導的につくられた」とみている。

 また平城京造営に際し、墳丘が壊されず、埋葬施設だけが移築されたと森さんが推定する前方後円墳・杉山古墳(奈良市、全長154㍍)についても解説。杉山古墳は大安寺旧境内の平城京の東端部に位置。藤原京の大和三山のように都造営に際しては北と東西に3つの山を配置する思想が平城京でも踏襲され、「杉山古墳は造都全体の計画性から必要とされ、(埋葬施設を移築し、山として)存続させられた」とみている。

 著作集の残り4冊についても出版内容が決まっており、第2巻は「和泉黄金塚古墳と銅鏡」のタイトルで出版される予定。

 編集委員会の前園実知雄・奈良芸術短大教授(考古学)は「多角的視野を持ち、定説にとらわれず、亡くなる直前まで研究を続けた森浩一の座右の銘は『生涯不熟』。1人でも多くの方々に『森古代学』の奥深さに触れていただきたい」としている。

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 (関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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