華麗な舞踊に酔いしれ 元林院復興へ 8つの花街の芸舞子が集結
昭和31年に奈良市の花街・元林院の芸舞子が舞踊を披露したという興行「大和をどり」にちなんだ舞踊公演が27日、奈良市のなら100年会館で行われた。全国8花街から集った芸舞子(妓)が、おしろいに着物姿で披露する流麗な舞に、約350人の観覧客が酔いしれた。
昭和初期ににぎわった元林院の魅力を掘り起こし伝統芸能を継承しようと、有志でつくる「元林院復興プロジェクト」が、花街体験イベント「ならまち花あかり」として初開催した。
この日は元林院をはじめ、京都祇園甲部、福井浜町、金沢ひがしなど、全国8花街から計15人の芸舞子が参加。三味線や鼓、笛の囃子に合わせ、華麗な舞踊を披露した。
最後は、同プロジェクト代表で奈良町芸者の菊乃さんが観覧者に「おおきに。ありがとうございました。これからもイベントを続けていきます」とあいさつした。
生駒市から訪れた主婦、長尾夏江さん(47)は「それぞれの地域によってこんなに芸が違うんだと感動しました」、長尾さんの長女、茉実さん(8)も「舞子さんたちはとてもきれいだった」と話していた。
28日は元林院町周辺の参加店舗で、日本酒を飲みながら芸舞子と過ごす「花街日本酒バル」が催される。
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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)