複雑化する課題に対応、生駒市が教育委員倍増へ 近畿で最多の8人
生駒市は、教育委員会の委員定数を現行の4から8に倍増する条例案を発表した。多様な教育課題に対応し、市教委の一層の活性化を図ることが狙いで、15日開会の定例市議会に提案し、可決されれば近畿の自治体では最多の委員定数になる。
教育委員定数の増員について小紫雅史市長は、生涯学習や未就学園児の教育、障害者教育などを取り上げ、「多様化する教育課題に、幅広い人材を集めて対応したい」と話した。
市は、教育行政に子育て世代の市民の声を反映させるため、市内の中学生以下の子供の保護者を対象に2人の委員を公募。10日~30日まで募集する。
教育委員定数が9で全国最多とみられる佐賀県武雄市は、委員のうち4人が子育て世代の市民。武雄市教委の担当者は、定数増の効果について、「保護者の柔軟な発想や多様な意見が増えたことや、教委制度改革に伴って強まった教育長の権限をチェックする体制も強化された」としている。
生駒市では、条例案が可決された場合、教育委員の人事案を12月議会に提案することを目指している。
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