本行へ参籠宿所入り 大中臣祓 東大寺二月堂のお水取り
2016年03月1日 産経新聞奈良支局 最新ニュース
東大寺二月堂の修二会(お水取り)に籠もる練行衆たちは29日、戒壇院別火坊での前行を終え、二月堂下にある参籠宿所に入った。夕方には清めの儀式「大中臣祓(おおなかとみのはらえ)」が行われ、神仏習合をうかがわせた。
この日午後、練行衆11人は別火坊を出発。和上を務める筒井寛昭さんを先頭に大仏殿北側の道を進んだ。宿所前では、「娑婆古練(しゃばこれん)」と呼ばれる参籠経験豊富な長老らに一礼し、中へ入った。
「お祓いにござろう、お祓いにござろう」。冷え込む夕方、そんな声がかけられて始まったのは「大中臣祓」。松明の火のもと、咒師(しゅし)を務める上司永照さんが祓詞を黙誦し、他の練行衆たちのお祓いをした。
3月1日からの本行は、「日中」「初夜」「後夜」など1日を6つの時に分けて行を勤める。二月堂に向かう練行衆たちの足元を照らす「お松明」は、1日から14日まで連夜現れる。
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