神話と麺でコラボ 桜井、出雲、伊勢が「三麺」サミット 10月3日
「神話」に登場する古い歴史と、特産の「麺」をいかした地域づくりに協働して取り組もうと奈良県桜井市、三重県伊勢市、島根県出雲市の3市長らが参加する「交流サミット(三麺サミット)」が10月3日午後1時から、桜井市の大神神社大礼記念館で開かれる。
3市には大神神社、伊勢神宮、出雲大社という日本を代表する神社があり、古事記や日本書紀に書かれた神話の世界に遡る古い歴史を持つ。また、それぞれ三輪素麺、伊勢うどん、出雲そばという3つの麺が特産。神話と麺をいかし、協働して地域づくり、地域活性化に取り組もうと、桜井市の呼びかけでサミットが実現した。
出雲そばは、ソバを粉にする際に皮ごとひくために、麺が黒っぽいが、香りは引き立っている。島根県の出雲地方で古くから食べられており、特に出雲大社参拝の際に門前のそば屋で味わうのが庶民の楽しみだったという。3段の丸い器を使った割子(わりご)そばが地元での人気の形式となっている。
また、伊勢うどんは、やわらかくゆでられた太麺に、しょうゆにかつおだしなどで作ったつゆをからめて食べるのが特徴。具は刻みネギ程度で、店側が早く提供でき、客もつゆが少なくやわらかいため、手軽に食べられることから、江戸時代のお伊勢参りの参拝客にとってはファストフード感覚で食べられていたという。
10月のサミットでは、雅楽の演奏によるオープニングセレモニーのあと、松井正剛桜井市長ら3市の市長が、神話と麺などに代表される地域の魅力や活性化の方策などについて討論し、情報発信についても考える。
その後、島根県立古代出雲歴史博物館学芸員の吉永壮志氏による神話についての講演などが行われる。
当日は大神神社の一の鳥居駐車場で「にぎわい広場」も開催。三輪素麺・伊勢うどん・出雲そば各約千食が、無料でふるまわれる。
問い合わせは桜井市観光まちづくり課(電0744・42・9111)。
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