〝シロガネーゼ〟に奈良フレンチを 県が東京にレストラン開設へ
県は9日、県産品を販売するショップや県産食材を生かしたフランス料理のレストランなどが入った商業施設「ときのもり」を、12月に東京都港区白金台に開店すると発表した。県によるレストランの東京出店は初めて。首都圏の観光客誘致や県産食材のブランド力向上を図る。
「ときのもり」は、白金台にもともとあった美容室の建物(計約197平方メートル)を改修。2階部分にレストラン「CIEL ET SOL(シエル エ ソル)」が入店する。シエルは「天」、ソルは「地、土」を意味するフランス語で、奈良から「天と地の恵み」を届けるという思いを込めたという。
1階には、県産食材や工芸品などの特産品を扱うショップ「LIVRER(リヴレ)」が入店。内装材には吉野杉や吉野檜を使用し、木の香りとぬくもりが感じられ、ゆったりとくつろげる空間を演出する。
奈良市内で飲食店を経営する「くるみの木」などでつくる「オトワ・くるみの木共同企業体」が県の委託を受けて運営。施設のロゴには2羽の鳥が向かい合った姿があしらわれ、「奈良からたからものを伝える」とのコンセプトでデザインされたという。
この日、定例記者会見でレストランの名称を発表した荒井正吾知事は、「県に宿泊する3~4割は関東圏のお客さまで県への愛着度が高い」と指摘。中央区日本橋にある県のアンテナショップ「奈良まほろば館」への客足も好調といい、「奈良には上質なおいしいものがあるということを、PRし続けていきたい」と話した。
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