防犯カメラ設置、林業基金損失補償 県が83億円の補正予算案
県は10日、民事再生手続き中の県林業基金の損失補償費などを盛り込んだ総額83億8200万円の9月補正予算案を発表した。同基金関連のほか災害や防犯対策、南部東部地域の振興、地域包括ケアの推進など地域医療事業費が中心。17日開会の9月県議会に提出する。
県によると基金の累積債務のうち、県が肩代わりする日本政策金融公庫からの借入金約61億円を損失補償費として計上。また、7月の台風11号により発生した天川村の地すべり対策事業に約8億5千万円、道路の防災対策事業に約3億1千万円、観光オフシーズンとなる冬の観光イベント開催事業に約2億円を計上した。
このほか、香芝市の女児連れ去り事件を受け、近鉄奈良駅や新大宮駅など乗降客数の多い駅前交番17カ所に新たに防犯カメラを設置するため約720万円、年内に参加予定の関西広域連合の負担金(12~3月分)として約830万円を盛り込んだ。
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